撮影用語と英語
本日は撮影用語と英語について考えてみます。
英語では存在する撮影用語でも、日本語ではなんて言うの?ということが少なからずある。
例えば;
和)オパライト≒英)Beauty Dish
→「オパライト」は恐らく日本だけなんじゃなかろうか・・・。ドイツの撮影機材の通販サイトで見かけたことがあるくらい。
和)ストロボ≒英)Speed Light,Flash,Strobe
→特に「クリップオンストロボ」と言われるカメラのホットシューに取り付けるタイプのものは英語でStrobeと言わなくもないのですが、Speed Lightが大半。Strobeでも通じると思いますが使用頻度としては日本ほどではない印象。他にFlashGunとも言いますね。Strobeというと概ねモノブロックや、ジェネレータタイプのものを指す場合が多いと思う。
和)???≒英)Lighting Modifier
→私が一番悩んだ英語。今のところ「照明機材」ということで良しとしていますが、若干ニュアンス違うよな・・・、とも思っています。
和)???≒英)Flash Exposure
→日本語にすると「フラッシュ露出」とか「ストロボ露出」と言ったところか。要するにストロボの光の量で露出を合わせる、という概念で、一般的に露出は「絞り×シャッタースピード×ISO」ということですが、ここに「ストロボ(の出力)」を加えて露出を決めるという概念。恐らく日本語になっていないですがプロカメラマンは「無意識にやっている」と思います。ただ、この概念を定義した日本の書籍や解説は見たこと無い。
和)バンクライト≒英)Soft Box
→箱状のディフューザーを日本では「バンクライト」ということが多い。ソフトボックスと言うこともあるのだけど、どうもこの辺の使い方が曖昧。英語ではほぼ「Soft Box」じゃなかろうか。この使い分けの弊害は商品を探すときに販売会社も使い方がバラバラだったり、会話の中で同じものを指しているのだけど上手く相手に伝わらないことがままある。
などなど。それで面白いのは前述の「オパライト」も「ストロボ」も米国企業の登録商標なのです。ある意味「サビオ(絆創膏)」と同じ。個人的には他人の登録商標を一般名詞として使うことに抵抗があるので避けていましたが、今となっては伝わらないと話にならないので使っている。
それでなんでこんなことを書いているかというと、「エンジョイカメラ.jp」で新たに取り扱う予定のストロボの日本語マニュアルを作成しているのですが、「新しい機能」が追加されていて、これがどう説明したら良いのか悩んでいるのです。
ただ、訳せば良いというものではない!
実機を取り寄せてゴリゴリ使わないと無理。。。
マニュアルも数回読み込まないとならんし・・・。
それで前述したような日本語と英語の違いの「狭間」で迷走しているわけです。
しかもオリジナルのマニュアルは「撮影技術に疎い感じの人」が作ったと思われる記載しか無く、2つある設定パラメーターの「Hz(ヘルツ)」に関する記載がなく、もう一つの設定パラメーターの記載もない。というか一番難解な部分の説明が意外とあっさりなんですな。
多少ごまかしても許される(?)ような気もしつつ、日本人の気質からしてちゃんと解説しておかないと後々クレームになりそうな気がするし、難しいところ。なので伝えるためにオリジナルマニュアルにはない「撮影例」まで作っている次第。
それでその2つのパラメーターの単語が;
stroboscopic flash count
stroboscopic flash frequency
の2つ。実はこれをどう解説しようか悩んでいる。理屈はよく分かっていて、あくまで「言葉の解説」ってのが面倒なんだよな。
当然、実機で確認してますが、実機で確認しても「同じだよな・・・」みたいな・・・。どういう日本語を当てはめればいいのか・・・。
どうやらココとかココを読み込めばそれっぽい解説ができそうな気がしてきました。
そして一番悲しいのは使用頻度が高くない機能であるという事実。
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