カタログから学ぶ。

昨日のブログで「機材に詳しくない」と書きましたが、そんな私ですが実はけっこう「カタログ」を見るのは好きなんですよ。

だって、「タダ」だし♪

それで「読むぜ!」と気合い入れることは100%無く、移動中やトイレの「お供」として活用しています。なんというか「隙間時間」に読むのに丁度良く、わざわざ雑誌買うよりリーズナブル(タダだから当たり前だけど)なのでよく利用しています。

友人との待ち合わせの時なんかも時間があればフラッと電気屋さんに入っていってカタログもらってきて、そこいらのコーヒーショップで読んで時間を潰したりします。

それで先日、商談の帰りにビックカメラに寄ってみると、キャノンのカタログがリニューアルされている。しかもこの不景気なご時世に「増量(前より分厚い)」されていたw

5DMarkⅢのカタログもあったのでついでに貰ってきた。

それでパラパラとめくるとかなりリニューアルされている。使われている写真も新しくなり、特にストロボ関連の説明が増えていた。

特に「オフカメラ(ストロボとカメラを離して使う使い方)」の項目が増えていた。これは恐らく電波式のラジオスレーブを新たに発売したからだと思います。ちなみに「スピードライトトランスミッター」とキャノンさんは頑なに言っていますが、恐らく伝わる(国内外)と思いますが「ワイヤレスフラッシュトリガー」もしくは「ラジオスレーブ」などいろいろ言い方がある一方、「スピードライトトランスミッター」で検索してもキャノン製品しか出てこないので、このあたりの意図は聞いてみたいところ。

それで見ていると色々と紹介されています。

かつてこれほどオフカメラでストロボ使うのを紹介しているカタログを見たこと無いのでキャノンさんの気合いを感じました。ただ、この写真を撮らされる側のカメラマンさんはベアバルブ(ディフューザーなど付けない、いわゆる「ストロボ直」という使い方)なので大変だったんじゃなかろうかと察します(「うな重」の写真があるのですが「うなぎ」がちょっとテカり過ぎですから(私の感想ですよ))。

また、レンズメーカー以外でレンズの画角を紹介している点も気合いを感じました。意外とこういう情報って普段気にしつつ実際に調べてもスッキリしないことも多いのでこういう配慮はなかなか好感が持てます。

これって今までシグマさんのカタログでしか見たこと無かったので、キャノンさんもいよいよ本気だな、と。

(↑この写真はSIGMAの現行カタログ)

それでこうしてカタログを見ると各メーカーの思惑や、意外と知らない「基礎知識」が学べます。確かに自社商品を売ろうとするバイアスのかかった内容ですが、それでも書店で売っている書籍やムック本よりも中立性が高いと思います。

ただ、キャノンさんのこの「アクセサリー総合カタログ」の作例って一応撮影データ載ってますが「ISO感度」の表記無いんですよね。5Dのカタログの作例には記載あんだけどね。

この辺の意図はなんとなく分かるのですが、個人的にはISO感度まで記載してもらったほうが有り難い。

さて、社会人もそうですが、写真が好きでマーケティングを専攻している学生さんにとってカタログは「一粒で二度オイシイ」と思います。なぜかというと各メーカーが大金を投じ、広告代理店やデザイナー使ったりして作っているカタログです。しかも、印刷品質が高く、写真を扱う企業なだけに紙も良い物を使っている。「カメラメーカーが客に配布するカタログのレベルや質感」とはどういうものかが分かります。さらに、その裏側に必ず「意図」があるのです。これを読み解く、想像するだけでも学びは多い。

そして、その意図とは「まずは読んで貰う」こと、そして「買ってもらう」ことなんです。

しかし、タダなので捨てられる可能性が高く、その分きっちり作っているのがこうしたメーカーのカタログの特徴です。だって、買って貰うためには読んで貰う、知って貰わないとならないから。

これは活用しないともったいない。

また、「紙モノ」のデザインの参考にもなります。

本を買うのも悪くないですが、カタログから学べることは多いのですよ。

 

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