ダイエット×TOEIC×早朝活用

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6月のダイエットの時に、せっかくなので他にもダイエットメソッド応用できないか?と思い、TOEICの試験勉強をやってみた(6/27実施の奴)。最後に受けたのが6年前(2004年)でそのときのスコアが495点。大卒(しかも英文科)にしては惨憺たるスコアだな。

それで今回約一ヶ月ほどの準備期間で出たスコアが735点であった。235点アップ。

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このブログの読者はけっこう英語習熟度の高い人たちが多く(900点オーバーの方も少なからずいます)、たかが735点でいささか照れもあるが大事なのはスコアではなく「メソッドの部分なのです。ダイエットメソッド同様参考になればと思います。以下やり方;

●目的を明確化する

まず目的を明確にすることから。ダイエットの場合は目標体重を設定。「-5kg痩せること」が目的。TOEICは700点を目標スコアとしたので、「700点越えること」が目的となる。どちらもまずは「目的」を明確にするという点で共通している。TOEICに関しては「スコアを取る」ことが目的で「英語を上達させたい」というのは目的ではない。あくまで「スコア稼ぎ」が目的。

ここでスケベ心出して「どうせなら英語も上達したい」とか考え出すと失敗する。

あくまで「700点越え」が目的なのであってそのために必要なことだけをやると決める。

●期間を決める

長期間で(ダラダラ)計画するよりもある程度期間を定めて取り組んだ方が集中力が維持するのはダイエットと同じ。ただ、TOEIC対策は一ヶ月半(約40日)取りましたのでダイエット(3週間)よりも二週間ほど長い(※TOEICよりもダイエットの方が簡単ということ)。

●現状分析

最後に受けたのが6年前。当然その頃よりも英語力なんて落ちている(※まとまった勉強というのを一切していない)。ただ、あの頃受験した時の記憶をたどり、ボキャブラリーとリスニングができなかったことを痛烈に覚えている。それで解決すべき課題は「ボキャブラリーとリスニング」とした。

「現状分析」という点に関してダイエットも食生活や運動頻度、体重、体脂肪なんかも把握してから行うのでこれも一緒。

●メニューを決める

ダイエットの時に行うエクササイズ同様、TOEICに関しても学習メニューを決める。ボキャブラリーとリスニングが課題ということは分かっているのでまずはこの課題解決の手段を考える。リスニングと単語の学習ができれば良いということになる。

それで使ったのがこれ;

 リスニング対策ですがこれの長所は一回60分なのです。「60分で一回」というのはかなり重要で、ジムでトレーニングしながら聴けば丁度「一回分」になる。またジムへ行くモチベーションとしてトレーニングだけでなくリスニングの学習という大義名分が生まれるので「ダイエット×TOEIC」というシナジー効果が生まれます。また、テキストは;

CDのテキストの方です。ボキャブラリーとリスニングに関してはこれ以外やらないと決めた。ちなみにこのテキストでカバーしているボキャブラリーレベルはTOEICで600~780点とのこと。これも目的に合致している。

●ルールを作る

ルール化することで身体が自動的に学習する状態にします。要するに「習慣」にしてしまうってこと。個人差ありますが一週間過ぎたあたりから習慣化します。まずは最低でも一日一回やると決めた。その次に「いつやるか」を決めます。

●何かをやめてみる

いつやるか、を決めるのが意外と難しい。恐らく学習やトレーニングが継続しない場合に多いのが「時間がない」ということだと思います。そういう場合は自分の生活の中で「重要度の低い作業」を見つけます。意外と「習慣化してしまっている無駄」というのは誰しもあるものです。私の場合は「テレビ」を止めました。

●早朝の活用

まず起床時間を早めにします。私の場合で4時とか5時起き(もともと早いのでこれは楽勝)。毎朝5時から6時までを「リスニングの時間」と決めた。また、前述したけど朝起きても「テレビをつけない」を徹底します。テレビをつけると内容に関わらずついつい観てしまう。テレビをつけるのは早朝リスニングが終わってからとする。また、朝食もリスニングの後にすると決めた。

ちなみに起床直後にリスニングをしてもボーッとしているので頭になんて入りません。特に最初の頃なんてCDのスピードに苛立ち、単語の意味も分からないのでストレス溜まりまくります。最初の一週間くらいはこのCDを聴く程度。付属の小冊子を目で追うのがやっと。

あと、早朝活用のメリットとして「優越感」がある。これがかなり重要で、世間はこんな朝早くからこんなことやっている奴はおらず「まだ寝てる奴らがいるんだ、イヒヒ♪」という心理状況にすることでモチベーション上がります。また、朝イチで一日のタスクの一つが完了する感覚というのは実に清々しい。「早起きは三文の得」と言いますが、実際にはプライスレスです。

●テキストの活用

一週間くらいするとリスニングが習慣化し、分からなかったものが分かってくるという「効果」を実感し始めます。するとテキストを読む時間も(率先して)捻出するようになりこのあたりから本格的な学習モードになります。ただし、あくまでルールは 「早朝リスニングの徹底」で、忙しいときや気乗りのしない時なんかはテキスト読まない日もある。

ただ、とにかくいかなる状況でも「リスニング」は最低でも一日一回はやった。

●けっこう使える細切れ時間

時間のある限りリスニングのCDは聴くことを心がけた。電車移動ではテキストが読める時間である。あと、ダイエット期間中は自転車で出かける機会を増やしたのだがそのときもMP3プレイヤーでリスニングしながらチャリンコ漕いでいた。脂肪燃焼&リスニングが同時にできてお得感バツグン。

この細切れ時間の方が早朝リスニングよりもトータル時間は多いと思う。厳密に学習時間を決めたのは早朝リスニングだけでそれ以外は「細切れ時間」。ちょっと手が空いたときにいつでも読めるようにテキストは手元に置いておくのも良い。このテキストの良さは5分あれば1センテンスくらいは学習できることにある。

●作戦ミスと今後の課題

今回のTOEICの作戦ミスは「模擬試験のタイミング」だった。計画段階で上記以外のことをやるつもりは無かったが途中「やっぱ試験だもんな。」ということで試験の4日前に模擬試験の参考書を買ってきた。

これしか買わなかったけど、実際の試験時間と照らし合わせていろいろ弱点が見つかった。リスニングはまずまずだったが「リーディング」がすこぶるやばいことが判明。試験まで4日切っている。これは焦った。ただ、最初に決めた「ルール」は守っていたので気分的には潔い。一応準備段階で決めたメニューはこなしているし、これでダメならやり方を見直せば良い。失敗しても殺されるわけでもない。

このテキストは三回分の模試がついているが一日一回ずつやるのが精一杯(※結局試験までに3回しかやっていない)。

それで分かったのだがリーディングに関しては正解率に関わらずどうしても「7分」ほど時間が足りなくなることが予想できた。さすがにこのテキスト着手時期でリーディング7分縮めるのは無理と判断。今後の課題としてはリーディングということが分かった。

●実際の試験 

TOEICと言えども所詮「試験」なので運に寄るところも多い。今回受験したときは座席が一番前でかつリスニングのラジカセの「目の前」に座れたのはラッキー。この程度のことで試験結果が変わるというのもなんだかなー、という気もしなくもないがリスニングの試験中はけっこう「できてる感」はあった(※正解率89%だったのでまずまず)。一方、リーディングは時間の足りなさが露呈し、事前に予想していた状況と同じになった(※結局時間が10分ほど足りなかった)。

ここで重要なのは「予想外のこと」は起こらなかったということ。

実はこの「予想外のことが起こらない」というのが重要で、再挑戦するときの「課題」がすでに見えている状態となる。

●まとめ

ここでいつも紹介しているダイエットメソッドやその考え方というのは意外なところで応用可能ってことです。そりゃある程度自分に厳しくないとダメだけど、楽して何かを得られるほど世の中甘くはないのも事実。なので最初にルール化してしまう、やることを決めるとあとは実践するだけなので楽。もし途中で間違っていることに気付けば修正すれば良いだけ。

物事のプロセスとして「準備→実行→後始末」という3ステップで考え、準備で考え、実行で迷わず、後始末で次の準備、こんな風に考えると効率的なんじゃないかと。

ちなみに受験後、家のそばで外人さんに道を聞かれましたがまともに答えられませんでしたよ。

なぜならTOEICの試験問題に「外人さんに用賀にある教会への行き方を聞かれる」問題は出ませんからねぇ。

TOEICスコアなんぞはその程度のもんです。

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