頼まれる理由

R9323650.jpg

世間には「撮影」を生業としている人がいまして(※私もですが)、「撮影」と書いたのはカメラマンという職業はもう静止画、動画の境目は無いんです。

先日、ご相談いただいた案件は動画のお話でして、動画なんてもう数年撮ってないので焦るわけですw

それで世間一般で撮影料金というのを掲げて商売している人もいればそうじゃない人もいる。ブライダルカメラマンはたいていの場合料金を出しています。これは競合が多いから(※市場が大きい裏返しでもあります)だと察しますが、これまたピンからキリまである。

高い人もいれば「安さをウリ」にしているカメラマンもいて、明らかに高い人もいるし、安すぎる場合もあるのです(私見)。

また、海外のカメラマン事情はどうかというと「価格競争」という点では日本とさほど変わらない。

なんせキャッチコピーに;

Cheper than Sears!

という宣伝文句が日常的にあることを考えるとよくわかる。

まぁ、生活かかっているし、少しでも仕事をしたいというのは人の心理なので仕方ないですが、もうねこういう「とにかく安い!」みたいな奴ってどうしようもない。

いかなる商売も「安さ」は差別化にならない(というかしてはいけない)。逆に安さを売りにしているってことは「品質向上」の努力を怠っていることの裏返しとも言えるわけ。本当に社会的に価値のあることをしたければ「適正な利益」が必要なはずなので常識的にありえない金額の奴って「バカ」としか言いようがない。

・・・・さて、私の場合。

基本的に料金は提示していない。一応の採算ラインはあるのだが、公表していない。

また、個人の依頼は受けていない。

私の採算ラインというのは個人が支払える額ではない、というのがその理由。ただ、そうは言っても私も人間だし、せっかくお声掛け頂いたのでお受けする場合もある。

その場合、無償か、ほぼそれに近い。ただし、バーターの条件付きでさせてもらうことにしている。むろん双方にとってメリットのある条件で。

そして、法人に関しては「いくらでもいいですよ。」と答えている。常識というか、大人が相応の工数をかけて作業するわけだし、相手がどういう価値観や事情でその案件の依頼をしているのかも分かるので敢えて金額は提示していない。

そういう意味ではチョット変?頼みづらい?、と思う。

ただ、経験的に言えるのはこんな横柄とも捉えられそうな感じでも料金に関してはフィットするところに着地する。むしろ「いいんですか?」みたいな(予想以上の額)のこともある。

他の人と比べるつもりは無い。むしろ、人(企業や担当者)というのはそれぞれ事情があるのだし、赤字じゃなければ予算的に相手の都合に合わせることにしている。

だってさ、皆それぞれいろいろな事情がありつつも私に頼んでくれたわけで、そのことに対して感謝すべきだし、その期待に応えることが「礼儀」だとも思っている。

「頼んでくれる」というのは私にとって絶対的な意味があるから(※考え方は人それぞれなので私の考えが正しいと思っていませんよ)。

しかし、金額が完全にトンチンカンだったらその場で断るか、もしくは二度と関わらないだけの話。

最後は「経済合理性」で判断するしかない。個人事業主といえども「経営者」である以上仕方のないことである。

---

さて、そろそろ本日の本題に(前置き長っ!)

あなたが誰かに何かを「頼まれた」時。仕事でも、雑用でも何でも良い。なぜその人が「あなたに頼んだか」を考えたことある?もしくは「なぜ自分に頼んだのか」を理解してる?

相談でも良い。誰かがどんな些細なことであれあなたに何かを頼んだときにその理由を考えたことある?

飲み会や食事に誘われて、なぜ自分が誘われたか考えたことある?

あなたに「頼んだ」もしくは「誘った」ということは必ずそこに理由がある。

これは100%断言できる。

そして、その「理由」を考えずして成長することも絶対に無い。

人は一人で生きているわけではなく、常に誰かとの関わりの中で生きている以上、仕事だろうがプライベートだろうが関係ない。

こうしたことをちょっと考えるだけで相手との関係性が変わるのだよ。

R9323652.jpg

 

レフ板,撮影機材,撮影照明,商品撮影,人物撮影,料理撮影,ソフトボックス,スピードライト,ストロボ

 

 

 

No related posts.

facebook comments:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

書籍