最初のデジカメ

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今では知っている人は少ないライカのデジカメ(富士のファインピックスのOEM)である(確かLEICAブランドではこれが二代目だったと思う。ヨドバシカメラ限定販売だったような)。

これが最初に買ったデジカメである(ちなみに初公開)。

けっこうたいそうなカメラを買ったもんだ。買ったのはそれこそ12年ほど前で当時の値段で7万円ほどしたかと。しかも革製のケースが4,500円もしたことを今でも覚えている。

仕事柄、デジカメがあると何かと便利だったこと、そもそも写真を売るのが仕事だったので思い切って買った。今でこそ使うことはないが名機だったと思う。

今時のデジカメほど機能は無いが、それでも十分だった。なぜならそもそもさほど技術がなかったから。

このカメラは今まで使ったカメラの中ではけっこう使ったカメラだと思う。画素数は150万画素で、3倍光学ズーム搭載だった。今では化石のようなデジカメだが、十分使えた。レンズが沈胴式なので写真の端が歪曲する。カメラのレンズは丸いので、構造によってはこの歪曲が顕著に現れるという原理を知ったカメラでもあった。

現代のように全てソフトウェアで制御し、小さいことが美徳になる前のカメラなので分厚く、ホールド性もなかなか良かった。

使用感もさることながら「LEICA」というのが使っていて誇らしかった。このカメラ出すとたいてい「おっ!」とか言われた。これも相まって愛着が沸き長く使ったのだと思う。これはGRdigitalも同じだったが写真撮るモチベーションになった。

味わい深いカメラだよ。

今でもたまにこれで撮りたいと思うが、スマートメディアなんで読み取れない。当時はカメラからPCへデータ移すときはシリアルケーブルで繋いでいた。

これ以降、何台かデジカメ買ったし、不要なものは処分したがどうもこれは使わなくても手元に置いている。久しぶりに触って当時はコンパクトだと思っていたがけっこうデカく、しっかりとした作りで感心した。

写真を始めるきっかけがOEMとは言えライカといういささか贅沢なデビュー。

それが今では携帯電話だもの。これはこれで時代を感じる。

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