トレーニング歴

100608_1.jpgふと最初に「筋トレ」をしたのはいつかと考えてみた。

記憶にあるのは中学三年の時だったと思う。元来体育会系の運動部というのは性に合わず、やっても長続きしなかった。もともと競技の類は好きじゃないんだろう。

小学生時代から典型的な「肥満児」だった。中学三年のときに何かの拍子で父親に「おまえ腕立て伏せできるか?」と言われ全くできなかったことを今でも覚えている。

それから家で腕立て伏せの練習(筋トレとはほど遠い)をした。毎日肘を少し曲げる程度の今思えば滑稽な筋トレである。でもこれが二週間もするとできるようになり、一ヶ月くらいで10回程度できるようになっていた。

当時、インターネットなどあるわけもなく、ましてや「筋トレ」なる情報がほとんど世に無かった時代だった。その後筋トレをやったりやらなかったりという日々が続き、高校へ入学する。

私の行った高校は市内でも最先端(当時)の運動施設を誇り、校内に「トレーニングルーム」があった。現代のような整備されたものではなく体育館横の空き部屋にダンベルやらを置いただけの部屋だったが昼休みはよく行っていた。ここで同校の英語教師の花田先生と会いいろいろ教わった。なぜか最初のトレーニングの師匠は高校の英語教師であった。

高校卒業後、運動する機会もなく大学入学後は空手を習いに行った。相変わらず体育会系の部活は好きになれず、町中の道場を選んだ。これはこれで面白かったのだが冬場に飛び回し蹴りの練習をしたときに重度の腰痛に見舞われた。また、不幸なことにこの道場の師範(同年代)が弟子から借金したりなど金銭面でトラブルを起こすようになった。団体の中では最年少師範だったがこれと腰痛がきっかけで格闘技から遠のいた。

このとき空手をやっていて感じたが、確かに精神面、肉体面共にメリットはあるが、有る程度上達すると将来に影響するダメージを残すリスクが高まる。今では安全策が取られており、格闘技というよりは「スポーツ」になっているがやはり打撃系は後遺症が怖いと思った。

話が逸れた。

もともと腰痛持ちであった。大学時代、「飛び回し蹴り」が原因の腰痛で二ヶ月近く歩けない状態(歩いていると気絶しそうなほどの激痛)が続き、腹筋と背筋を固める意外に解決策は無いと思い出す。恐らくこのことが決定的にトレーニングを意識させるきっかけになっている。その後痛みは治まったが、周期的に腰痛に苛まれた。そしてこの頃体重は90kgほどあった(腰痛の原因は肥満だった!?)

社会人になった一年目の終わりくらいにスポーツクラブに通い出す。当時としては若造がスポーツクラブというのも周囲からは奇異に見られていた。もともとトレーニングは好きだったし、なんせ腰痛の再発が怖かった。仕事で出張が多く(これが後々国内旅行をしなくなる原因となる)、体力はもちろんデカイ鞄に10kgほどのカタログ入れて全国歩き回り、しかも一人で仕事することがほとんどの自分にはトレーニングすることで孤独に負けないメンタル強化と体力強化で一石二鳥だった。

いずれも自分の精神、肉体の問題なので自分で解決するしかない。

ただ、当時実家住まいだとはいえ、給与レベルに比してそこそこの月会費を払っていた。とは言っても腰痛に襲われる恐怖や前述したような仕事内容からその出費は惜しくはなかった。

そして、私のトレーニングメソッドが確立されたのは札幌時代。ここでインストラクターの中村さんと出会う。年齢は私より4歳くらい上で元拓銀の野球部の人だった。私の方が年下だったこともあり、けっこう言いたい放題言われ、やらされた。「部活じゃねーんだぞ!」とこちらが切れるとニコニコ笑いながら「それじゃ次に・・・」と言った感じにノラリクラリした感じでいろいろやらされた(※外見はイケメンだが、超がつくほどの天然っぷりで有名だった)。結局中村さんとは飲みに行くこともなく、ただただジムでいろいろ教わった。そんな関係が4年ほど続いた。

その後10年ほどしてから世の中にフィットネスブームが起こり、「パーソナルトレーナー」なる職業が現れた。中村さんに教わっていたころによく「アメリカにはパーソナルトレーナーというシステムがあって・・」というのをよく聞いた。振り返ると中村さんにはジムに支払った会費以外に何もしていないな。この経験のおかげで未だにパーソナルトレーナーを頼むこともなく今日に至っている。

結局のところ今もこの人に教わったトレーニング方法が基本になっている。ある程度時代に即したメソッドも取り入れているが、基礎となる考え方はこの人に教わったものが大きい(不定期で開催している合宿トレーニングでの教え方はこの人の方法を参考にしている)。

今思うとさほどトレーニング関連の書籍を読まないが、ネットやら立ち読みで見る限りは今もさほど劇的な進化はしていないようなので今でもそこそこ通用するのだろう。

たまに;

「どうしてそんなに鍛えてるんですか?」

と聞かれる。以上のようになんだかんだで20年前からやっているからわざわざ語るほどの理由もない。逆になぜトレーニングに興味を持たないのか、トレーニングしないのかが聞きたいくらい。今では日常生活の一部として染みついてしまっている。喫煙と同じ。今の家は間取りよりも「近所にスポーツクラブがあるかどうか」で決めた。休日はジムに行くことを前提に予定を考えるくらいだ。

興味として聞きたい心理も理解しているし、真面目に聞いてくる人(自己管理意識の高い人)にはちゃんと答えるようにしている。これからもこの姿勢は変わらない。

なお、当ブログはそこいらで売られているダイエット本やら筋トレ本に書かれていない「継続するために」という視点に重きを置いている。

ダイエットや筋トレというのは「方法論」が重要なのではなく、実は「継続すること」の方が格段に難しいのである。

 

 

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