弘法筆を選ぶ
しばらく写真を撮っていない。理由は簡単で撮りたい被写体がないこと、確実に稼働するカメラを持っていない、この二点に尽きる。
被写体に関して言えば明らかに努力不足が否めない。ただ、わざわざ風景写真を撮るために旅行するのも勿体ないし、そもそも風景写真に飽きている。そうは言っても性格的に常に何かしらクリエティブなことをしていたいのでいささかもどかしさを感じている。
ダイエット中なので「減量メシ」を撮るくらい。
また、今使っているカメラは携帯電話である。パナソニックの920Pを使っている。以前はデジカメと使い分けていたが今ではこれがメインである(しばらくは特別記載無い場合は携帯電話のカメラです)。以前使っていたカメラはLOMOを除いて不稼働品となっている(使えなくもないが動作が不安定)。
新しいデジカメを買おうかとも悩むが、結局のところ「フットワーク」という観点で携帯電話に勝るものはないのである。たまにミッキーにcaplioR7を借りて使っていたが、今時の(と言っても二年くらい前か)コンデジのすごさを知っており、欲しくないわけでもない。
良いカメラはやはり良いのである。「良いカメラの定義」って難しいんですが、私の場合「使いやすさ」である。機能は最小限でいい。今のコンデジってものすごい多機能でこれはこれでいいのですが、あくまでソフトウェアが凄いのであって「撮影者の手の動き」に配慮されていない。一つのボタンに機能を割り振りすぎ。一方、一眼デジカメ(特に高いものほど)は撮影者の手の動き、シャッターの耐久性などほんとよく考えられている。店頭のデモ機触っただけで違いが分かる。
プロが高いカメラを買うのにはちゃんとした理由があるわけです。「弘法筆を選ばず」というのは実際のところ嘘で「弘法筆を選ぶ」と思います。
ただ、欲しいことは事実だし、携帯電話のカメラではやはり表現の幅が相当制限される。それでも作風というか写真哲学として「フットワーク」が犠牲になるのはよろしくないのである。どこでもノリノリで撮りたいし、思いついたときに撮りたい。
しばらくは携帯電話のカメラですが「やるじゃん!」みたいな写真を撮ってみたい。
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