再開発ってどうなんでしょうね ~二子玉川~

先日、二子玉川に機材のテスト撮影やらをかねて行ってきた。

テスト撮影は概ね良好というか、今度撮るときに使えるだろうテクニックも検討付もつきまずまずであった。

それでその帰りに軽く一杯飲もうと思い、二子玉川ライズの中の立ち飲み屋へ寄ってみた。まぁ、今風というかなんというか、店内は地元の呑兵衛たちがたむろしている感じの店だった。

でも、ちょっと違和感を感じてはいた。

水曜日の夜だったからかも知れないが、二子玉川ライズもさほど人がいるわけでもなく、前述した立ち飲み屋(2階)だがそのフロアは閑散としていた。

そこをあとにし、年に二度ほど寄るワンコインバーに顔を出し、マスターと久しぶりに話した。

二子玉川の再開発というのは数年前から始まっていたわけで、246号線を挟んで駅の逆側(高島屋側)に再開発後を期待して店を出した飲食店も多い。

それでマスターと話していて興味深かったのは、不景気もあるけど客足が止まったとのこと。たしかに二子玉川の再開発で246号線を挟む横断歩道の位置が変わったり、新しい飲食店やらが登場したりといろいろと変化があったのは事実。ただ、私が先日歩いた感じではなんかそれぞれの思惑だけが先走って実態経済としてのメリットを受けているのってごくごく僅かな人たちだけなんじゃないかな?と思ったわけです。

特に二子玉川っておしゃれなイメージなんだけど、結局そのおしゃれな空気を作っているのは「消費」なんだよね。スカイツリーのようなランドマークがあるわけではないし。

スカイツリーは「観光地」であってそこに人が集まり、その周辺のお店に人が流れるという理屈は分かる。一方、二子玉は単なるターミナルステーションでしかないし、「消費」をとっても前述した「おしゃれなイメージを必死で維持するために」に格好ばかりで中身がない。飲食店も「おしゃれなイメージ」を意識しすぎて料理も内装もどこも似たり寄ったりで安っぽくしかみえない。なんというか別に二子玉じゃなくてもいいよな、みたいな。

あとはそこに住む人それぞれの好みなんだろうけど、都内各地の再開発エリアに行って楽しかった覚えが一度もない。

関わる人たちの利害の臭いだけがプンプンしていてつまらないし、意図的というか人工的というか。「いかに金を使わせるか」だけしか考えていない街作り。そして得てして「そういう街を作った連中」というのはそこには住んでいないという事実。

いい加減消費ありきの都市開発は止めて、ハードウェアじゃなくてもっとソフトウェアを意識しても良いんじゃないかい?と思う今日この頃。

だってさ、再開発エリアってどこ行っても「同じ」なんだよ。

 

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