なかなか面白い 桜新町

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いつも駒澤大学方面へ向かうときに旧246号線を通るのだが(※世田谷区民じゃないと分からないですね。すみません。)、いつも店の前にテーブルとか灰皿とかを広げている酒屋がある。

表現が難しいがよく田舎にいくとあるような「コンビニ風個人経営の酒屋」みたいな。

この店の前は数え切れないほど通っている。(その灰皿の数と椅子の数が)気になってはいたがかといって特別惹き付けられる何かがあるわけでもない、要は;

「普通の酒屋さん」

だと思っていた。

でも、写真をよくご覧頂くと;

「樽生 生搾り 一杯200円」

とある・・・・。気付かなかったがこれがかなり気になるのである。

いわゆる「角打ち」かと思いきやそういう雰囲気ではない。

それで店の外から店内を眺めると入り口付近に「ビールサーバー」が見えるではないか。おそるおそる店の中に入る。店の娘(と言っても若くないであろう感じ)に聞いてみる。

私:「外の看板にある生搾り一つください。」

娘:「200円です。」

この娘は臆することなくさも当たり前の雰囲気である。そしておもむろにビールサーバーの所へ行きビールを注ぎ出す。なんか話しかけづらいオーラが出ているが勇気を振り絞り聞いてみた。

私:「これは売れているんですか?」

娘:「『売れている』と言うと買う人いるかということですか?」

私:「はい。」

娘:「けっこう売れてますよ。もう何年も前からやってますし・・・。」

取材は以上で終了。注がれたビールは恐らく都内のビアガーデンで飲もうなら600円くらいは取られそうな雰囲気である。プラスチックのカップにビールを受け取り店外のテーブルに座りグビッと一口。

コンディションも悪くない。

ただ、時間帯と場所柄ゆえに通りゆく人たちの視線が痛い。でもビールは旨い。

外の雰囲気からしてちょっとしたビアガーデン気分で飲める。つまみは店で買えば良い、そんなゆるい雰囲気。っていうかこれはこれで使い勝手が良さそうな店である。

この日はいささか所用が山積していたので一杯で退散したが軽く2、3杯、店内で売られている乾き物をつまみながら読書するも良し、ボーッとするも良し。

なんの変哲もない個人経営の酒屋だが、工夫次第でなかなか面白いことができるものだな、と感心した。

こういうちょっとした知恵とか工夫しているお店は良いよ。

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