ススキノ以外の繁華街


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先週の水曜日に戻ってきてから体調イマイチだったりバタバタしたりとなかなか札幌ネタに手を付けられず。

情報の鮮度というのは早いに越したことはないのだが、実際のところすでに数日経過しているとどうも書くテンションにならないのである。でも、まぁ、そうは言っても少しくらいは書かないとスッキリしないのもまた事実。

ということで何をどう書こうかと思いあぐねたりもしていたのだがちょっとだけ「北24条」というところについて書いておく。

恐らく札幌の繁華街というのは「ススキノ」が全国的にも有名だが、今日のお題である「北24条界隈」というのも繁華街である。ただ、その規模はススキノの比ではないし、市内の他の繁華街と比較しても大きくはない。だがそうは言っても一昔前はこの界隈もかなり賑わっていたのだ。

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札幌の地下鉄開業以来の駅なので40年は経っている。駅ビルもその歴史に恥じないほど「昭和テイスト」を残している。

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地下から地上に出て、ひとまず待ち合わせの時間まで小一時間ほどかるくこの界隈を流すことにした。こうした地方の街、しかも「ド」が付くほどローカルな街というのはカメラを持ち歩いているだけで周囲の視線がいつもとは違うものだ。こういう場合、臆することもなくいつものように撮るわけだが初めて撮る街というのはそれなりにワクワクする。

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別に全く知らない街というわけでもないのだがこうして改めてカメラを持ってメインの通りや路地を歩くと知らない世界が見えてくる。札幌出身と言っても実は知らないことの方が多いのだ。

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この周囲は住宅街なので老若男女問わず人通りはあるのだが、どうも東京に住んでて見る光景とはちょっと違う(当たり前だが)。東京ほど「よそ者」を受け入れるような体制でもなく、かといって拒むというわけでもない。

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ところで話は逸れるが「みよしの」という飲食店をご存じか?いや、知らないだろう。札幌ローカルの「餃子屋」で市内に数店舗ある。

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最近札幌にも「王将」が出来たというのだが札幌人にとって餃子は「みよしの」なのである。ちなみに「カレーライス」も有名だ。カレーと餃子だけで多店舗展開するってある意味地方都市ならではだろう。いつも久しぶりに食べたいと思いつつ今回も行けず仕舞い・・・。特別旨いとも思わないのだが懐かしい味だ。

そして北24条というところには「風俗」も若干ながらある。昔に比してそうした店は激減しているのではあるが、まだ少しだけ残っている。

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この「窓のないビル」というのが「いかにも」という感じがしてなんだか可笑しい。ただ、不思議なのは友人知人含め北24条のこうした店に「行った」という話を聞いたことがない。でもどういうわけか昔からあるのだよ。このあたりが地方都市によくある「謎」である。しかもこのビルなんて2、3階がなんか「それっぽいマッサージ店」で1階は普通の整体院。隣のビルなんてデイサービスの会社だし、なんか矛盾しているというか、こういう環境が許容されているのが可笑しい。

ほどなくしてD氏と合流し、歩きながら目星を付けていたお店へ。

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いきなり見ず知らずの奴が入ってくるような門構えでも無く、ほぼ常連しかいないような店だ。入った瞬間に「?」という顔をされる。

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私としてはそんなの「いつものこと」なのだが平静を装う店主と知らぬフリしているご常連たち。なんかこういうアウェイで呑むとこういうよそよそしさがちょっと楽しかったりもするわけだ(※帰りにどうしてこの店に来たのか聞かれたし。確かに一見客が入るにはハードルの高い入り口だもの)。

それでお店としては悪くない、というかむしろ「当たり」だろう。雑居ビルの奥まったところにありながら焼き鳥は炭火だし、当然北海道の個人経営の居酒屋なので魚もある。こういう店は東京にはまずない。とりあえず氷下魚(こまい)などを頼む。

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ただ、北海道の飲み屋が安いかどうかと言われれば、「普通」だ。確かに安い店はあるのだがそれは全国チェーンだったり、あったとしても絶対数が少ない。普段東京で飲み歩いている私の感覚としては決して「安い」ということはない。

蛇足だがラーメンに至っては「高い」と断言できる。

ほどよい具合で飲み食いし、このあと軽く三軒ほど流した。三軒目に立ち寄ったビアホール風の店はあるのは知っていたのだがそこが肉料理が旨いと言うことを初めて教わり(実際旨いし)ちょっと回る順番を間違ったと反省。

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こうしてみると「とりあえずススキノ」を貫いてきたが、ススキノ以外もなかなか楽しいのかも知れない。

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