北海道フェア雑感

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北海道フェアに行ってきた。場所はまたしても「代々木公園」である。

毎週行ってるよ、代々木公園。

それで今週の木曜日から一時帰省するのだが、まぁ、その予習とでも言いますか、最近の北海道の「食のトレンド」を観たいというのもあって行ってきた。

ちなみに北海道に住んでいるとこういう「北海道フェア」なんてあるわけもなく(当然なんだけど)、こうして「北海道の食」が一堂に会する機会って意外と貴重なんですよ。

さて、本日は写真が多いので「ザーッ」と行きますよ。

ひとまず会場に着いてとりあえずフラフラ当てもなく歩く。最初に目についたのは「地ビール」である。

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この地ビールってのはどこの地方でもやってるよね。日本酒でも良いような気がするがなぜかビールである。ご当地産の小麦を使っていたり、各ビールにいろんな個性を持たせようとしているんですね。

そして今回もまた何を食べて何を呑むべきか悩むことになる。

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当然「いくら丼」なんかも売っているのだが・・・、別に安くはないよなぁ(笑)しかもこの丼そんなに大きくないぜ。

これくらいなら上野でも食える。せっかくなんだから500円くらいにすれば良いのにね。先に行ってしまうと北海道フェアの食べ物の価格は今までのフェアの中で高めでした。

そしてなぜかパエリア。

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これ美味しそうだったな、ってかなぜパエリア?

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はい来ましたカニでーす。でもね、これは「焼きタラバ」だと思うんですが、タラバよりも「毛ガニ」です!絶対毛ガニ!ただ、こういうワイルドな感じで食べるならタラバ!くぅううう~、旨そう。

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「松尾ジンギスカン」ですね。「名物」とうたっているが私は好んで食べない。北海道では「味付けジンギスカン」というのがけっこう売られているのだけど、味付けが甘いんだよね。好きな人は好きらしいけど個人的にはさほど・・・。

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はい次は森町の「イカめし」ですね。これはメジャーじゃないでしょうか?デパートの催事場では必ず出店していると聞いたことあります。ちなみに私は生涯二度ほどしか食べたことないです。

いや、あの小さな弁当箱にイカめしが二個入っているだけなのよね。ダメじゃないんだけど、イカめしで腹を満たすより他に旨いモンがあるわけです。お土産にするなら良いチョイスではある。

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あのね、こういう「自治体主導」みたいなブースはどこもダメだったね。何をどうしたら良いか分かんないんだろうけど、そこは知恵を使わないとダメ。このブースは「東川町」なんだけど、東川町って「写真の町」で「大雪山系」を要する自治体なんですけどね。米並べている場合ではない。

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北海道と言えば「馬」なのか!?まぁ、いい。どうせなら「道産子」を連れてきて欲しかった(※「道産子」とは本来「北海道和種」という「重種」の馬のことで、私も何度か本物観ましたが驚くほどデカくて競走馬とは全く異なり、体重一トン越えもいます。とりあえずデカイのよ)。

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なんかこれってさ、最近いろんなところでやってるよねぇ。ある意味旨いとは思うのだけど、ただなんか強引さを感じずにはいられない。「当店人気No1」と書かれているが誰も買ってないし(笑)

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数年前から流行っている「たこザンギ」である。「ザンキ」とは本来鳥の唐揚げなんだけど(※北海道行って鳥の唐揚げは100%「ザンギ」ですから)、それのたこ版ですね。これ旨いのよ。それにしてもここで「1,000円」というポップを見せられると高い感じがするよ。量を減らして値段下げたほうが売れると思う。だってさ、ここには他にも旨いモンが一杯並んでいるんだし、客はいろんなものを試してみたいわけで完全に満腹になりたいわけではない。

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そしてまずは何か呑もうと思い迷った挙げ句「江別小麦ビール」に辿り着いた。「江別」って大泉洋を輩出した町なんだが札幌の隣の「市」なんですね。初めて知りましたが小麦なんて作っているんですね。

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それで個人的には「地ビール」というものに対して凄くネガティブだった。なんか甘ったるくて高いだけのイメージだったんだがこれは確かに甘いんだけどサンミゲール(フィリピンビール)に近い甘さ。口当たりも軽くてこれはこれで悪くないと思った。地ビールって進化してるんですねぇ。

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なんか急に南米な雰囲気ですが、基本的に北海道というのは全国で唯一食料自給率(カロリーベース)が200%越えている。それであまり有名ではないが豚肉なんかもかなり生産されていて、「地産地消の文化」だ。写真は上富良野をウリにしているけど、北見のほうでも生産してます。当然鶏肉だって生産してます。

なんせ食い物には困らないのだよ、北海道は。

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それで余市のブースの前でブドウを売っていたのだが、2kg(6~8房)が1,500円で売られていた。これは安いんだけどそんな話をブースのおばちゃんとしていたら「買ってけ攻撃」に合い、「一人暮らしだからそんなに要らない」と言ったにも関わらず「一房だけ売ってやるから買っていけ」ということで250円で一房だけ買った次第。

粒が小さめだが糖度も十分ある。「余市ワイン」はこのブドウから作られるのだが余市ワインが甘いのはそもそもブドウが甘いからである。余市はニッカ余市蒸留所があることでも有名だが、ニッカはもともと「日果」でウィスキーができるまでリンゴジュースを作っていたという歴史的背景がある。余市はフルーツが豊富なのだ。

このあと飲み会だったので買いたくなかった(荷物増やしたくない)のだが二軒目に入った飲み屋さんでちゃんとみんなで頂きました(好評でした)。

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こっちじゃカニの「甲羅」を焼いている・・・。旨そうだ・・・。紋別のカニなんてけっこう贅沢だぜ。

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そして今、北海道で流行の焼き鳥と言えば「美唄焼き鳥」である。肉が大きいのが特徴で、それ以外に特徴はない(笑)これもね旨いのよ。あと、エゾシカも売られていますが北海道でもそんなにメジャーな食材ではない(※食べたことはありますよ)。まぁ、北海道に住んでいればシカとクマは食べる機会があるかも知れない。

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そして最後にまた地ビールである。地ビールだらけだな。北海道というだけでこんなにビールの種類あるものか?くらいあるねぇ。ビールメーカー大手も「北海道限定ビール」というのを売っているのだがそれを凌駕する種類の多さだ。

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それで考えてみると、今まで訪れた代々木公園イベントは全部「国」だった。でも、この日は「北海道」である。

要するに北海道という地方自治体が持っている「コンテンツ」はアジア圏の国々と同じかそれ以上の質と量ということでもある。

これが仮に、鹿児島フェア、大分フェア、佐賀フェアと言ったものが成立するだろうか?これらはすべて「九州フェア」にカテゴライズされる。単独の地方自治体でこうしたフェアができるのは北海道だけである。

「北海道」って日本では「食に関するブランド」としては確固たる地位を確立しているわけだし、放射能の影響も無い。ライバルは沖縄くらいだろ。

売るものが多すぎて集中できないという事情もあると思うし、現北海道知事のおばちゃんも所詮官僚上がりなのでタレント性もない。「そのまんま東知事」のような売り方もしない。

もったいないというか他の都府県はコンテンツが無くて困っているわけだし、無理矢理「焼きそば」作っている自治体もある中で、まず食材そのまんまで勝負ができ、さらに地ビールをはじめとした「加工品」に対する研究努力も凄いと思う。あと、六花亭やロイズに代表されるお菓子も有名なものが多い。

なんか損しているよね。

他の地方自治体に比して恵まれているのにもったいない。そろそろ北海道もタレント知事が出てきた方が良いのかも知れない。

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