安売りだけが差別化ではないのでは?
先日から、生意気にも「オリジナル機材」の販売を開始しました。
恐らく、このブログ読者の100%が「は?機材?鉄の板じゃん?」と思われると想像しております。その割にけっこうなお値段で販売しておりまして、私自身もいささか申し訳ない気分でいます。
ただ、こんなものでもけっこうな開発コストがかかってまして、皆さんは高いと思っていても実は同様の商品がドイツの某サイトで30ユーロくらいで売られています(※売れているかどうかは知りません)。海外でそういう値段なら日本に入ってくるとその倍はすると思うのと、素材もけっこう厳選してプロ向けということで一切の装飾をしていなかったり伝わる人には伝わる仕様にしています。
それで「お金を貰う」、「作って売る」前提にある要因というのは企画・品質・価格で決まる。本質的には見せ方(ブランディング)や、ターゲット(購買者であって使用者とは限らない場合もある。例:深夜の繁華街で営業する花屋)、納期(いつ欲しいか)など、売れる要因というのは多岐に渡るのだけど、根底にある部分として「企画・品質・価格」という点はどんな商売でも変わらない。
さて、簡単にこの三つについて考えてみましょう。
●企画
個性だったり、オンリーワンだったり、「あれば便利」とか「いままで無かった」とかいろいろ。端的に言ってしまえば人の生活を豊かにするような製品やサービス。最近の傾向として「便利だから買う」よりも物的満足度が飽和している時代において「便利」というだけではいささか弱い。
あと「企画」ということで言ってしまえば「いつ売る」とか「どこで売る」というのもあるだろう。商品企画だけが企画ではない。
●品質
一口に「品質」と言ってもイタリア車は壊れても文句を言われないが、日本車は壊れると猛烈に非難される(日本の自動車メーカーの作る車がつまらなくなるのも無理はない)。これまた品質というのは丈夫で長持ちが美徳とも限らない。ある意味世の中には「壊れても良い物と悪い物」があるとも言える。
求められる品質というのは企画や価格で変動する。
●価格
結局のところ企画も品質も正解なんてあるわけもなく、たどり着くべき着地点が曖昧なので「価格勝負」という極めて単純な構図が出来上がる。
ある意味「価格だけ」で勝負できるならこんなにわかりやすいことはないし、実際のところ「安売りして儲かる」ならこんな楽なことはない。それに価格というのは定量化された数値なので消費者も比較しやすい。ただ、価格で選ぶ客というのは価格で離れるのも事実。ましてや今のご時世なんてネットで調べれば価格比較なんてすぐできる。
「価格だけで勝負」する戦略を否定はしないがそのビジネスモデルだと究極的には粗利が1~2%しか無いような商売になる。
こうしてみると商売をする上で考えるべきポイントというのは最低でも3つあることが分かる。そして少なからずこの3つのバランスの上で成り立っているので一概に安売りが差別化とも言えない気がしている。安売りする前に考えることはたくさんあるし、それをせずして勝ち抜けることは不可能なんじゃないかとも思います。
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さて、それで前述した機材ですが、どうやって使うか分からない方もいらっしゃると思うので、どう使うか・・・・;
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じゃーん!
・・・・。
(※個人的にはかなり気に入っている♪)
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