「準備」に徹した一年 ~目先の金を犠牲にした年~

新年です。

年末年始だからといって休業するわけでもなく、どこかへ旅行したりもしないのですが、昨年は公私にわたり本当にいろんなことがあった。良いことも悪いことも。「厄年」というのはそういうものか、とも言えそうだが、まぁ、とにかくいろんなことがあった年だった。

「私」に関してブログで書くようなことではないので「公」について。

年々、忙しくなるというか、体はヒマでも常に何かしら考えている時間が増えた。「考える時間」というのは経営者にとって重要な「仕事」だと思っているのでむしろ考える時間が増えたのはありがたい。

ちなみに仕事には大きく分けて二つある。

「作業」と「思考」。

作業というのはルーチンワークというか、日常業務のことで、「思考」は「次の一手」とでも言ったところか。昨年から作業に関しては徐々に外部に委託できるようになってきた。まぁ、そうは言っても丸投げできるわけはないので私の負担が軽減されつつあると言ったところ。昨年は攻めるよりこうした守備に徹した一年だった。当然すべて今年や来年(すでに来年のことも考えている。)以降の「準備」だったように感じている。短期的に結果を出すというよりは長期計画を優先してたように思う。要するに「目先の金」は犠牲にしたということ。

もともと急成長を望んでおらず、一つずつ地道に土台を固めながらマイルドに成長すると決めているのだが、そりゃ一応これでも事業体なのでキャッシュフローも考えないとならないし、投資もしないとならない。むろん、かなり無理な投資もしているが、それはやはり将来の準備だし、そうした投資はそのときでは手遅れなものばかり。

実際のところ、過去に「あのときやっておけば・・・」という失敗経験があり、それは目先の金よりも大きな失敗だったのでその教訓でもある。

当事務所はいささか特殊な事業体である。

取引先といかに連携するかが重要で、こちらが金を払うから「客」という意識は無い。そもそも「お金を払ってでもお願いしたい」のだからそれはパートナーである。関係としては「対等」である、いやむしろお願いしているのだからこちらが「下」かも知れない。そしてこちらもいきなり思い通りにやってもらえるなんぞとは思っていないので、ハンズオンで関わるし、「当事務所は将来こうなりますよ。」というのを理解してもらうところからやっている。また、申し訳ないのだが取引先にも「目先の利益」を期待させないようにしている。とにかくこちらのゴールをかなりの熱量を持って伝えることにしている。ウザいかも知れないし、クドいかも知れないのだけど、そこが伝わらない相手なら組まない。結果的に厳しい決断をすることもあるが、最終的にこちらの意図を理解してもらえない、対応してもらえないなら代替案を探すしか無い。

これはとても時間と労力のいる仕事で、目先の金とはほど遠い。でも、近い将来必要になる。そしてやはりいまから準備しておかないと遅い。

今の少なからず取引してもらっている関係各位とは、長期的なお付き合いをお願いしたいと心底思っているし、取引先を犠牲にしてまで自分の利益を最大化しようとも思わない。

・・・・、ただ、その代わりに超ワガママなのだけど♪w

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こうして昨年を振り返ると、しみじみたくさんの目先の金を逃したというか、犠牲にしたなぁ、と思う。

そして、今年も目先の金は追わないと思う。

この辺については直接お会いする方たちと呑みながら話すとしますw

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