ここ数日「人」と会話してないな。
最後に会話したのは一昨日電話だったような気がする(記憶にない)。
これが意外と気にならないのが不思議な感じ。
さて、本日のお題。マクロ経済を理解したければTシャツ屋で働け、である。
直接お会いした方達には勤めていたTシャツ屋で「なぜ解雇されたのか?」とかいろんな話を「リアルに」しているわけですが、その一方、知られていない、というか知っていたところで価値があるかどうか分かりませんが意外と「そういうネタをホムペで書けよ!」というご指摘も頂きましたのでそんなネタをチョロッと書いてみる。「トリビア」にもならんネタですがそんなネタの一つ。
恐らく「Tシャツ」を知らない人はいないと思います。
でも、その「最終原産国(縫製した国)」はどこかご存じか?(日本国内流通分ね)
こ
こ
は
考
え
る
時
間
?
っていうか「恐らく」中国です(「恐らく」というのがミソ)。
なんか常識過ぎて面白く無いですね・・・。
では、いわゆる先進国で自由貿易を我が国に圧力かけている一方で、「中国製Tシャツ」が流通していない国があります。
こ
こ
は
考
え
る
時
間
で
す
?
「アメリカ」です。
ワシが働いていた会社(商社兼卸)で扱っていた「アメリカメーカー」のTシャツの原産国はホンジュラスだったりグアテマラだったりします。ちょっと驚きましたか?そこそこマクロ経済学やら貿易について勉強した人なら知っているような話ではあります。フランスのメーカーだとモロッコが原産国だったりもするんですがまぁそれはそれとしてね(海外ブランド品のTシャツをお持ちの方は是非「原産国」を調べてみると面白いです)。
では、「綿花」の世界最大の輸出国はどこでしょうか?
こ
こ
も
考
え
る
時
間
で
す
(ちょっとくどいな)。
アメリカです。では最後にアメリカ産綿花の最大の輸出相手国はどこでしょうか?
「中国」なんです。
世界で綿花を栽培している国は80カ国あると言われていますが、世界の生産量の20%は「米綿」だったりします。一方、中国で使われる綿花の半分は米国産だったりします。
まぁ、原料輸出して製品輸入するとそこに「付加価値」が生まれ貿易赤字になるし、アメリカ国内の雇用も失われるので輸入規制をしているんでしょうね。過去に2,300万枚ほど輸入した実績がありますが、2,300万枚と言えども流通しているTシャツの量からすると「微量」なわけです。
うーん、あまり面白くないかな?
そこで視点を変えて「中国の脅威」を考えてみましょう。
米綿を輸入してTシャツ作っているわけですから極端なことを言うと「原材料費」はどこの国でもほぼ同じなわけです。
それで実際に「Tシャツ屋」で働くとわかるんですが中国の「販管費(主に人件費)」の低さである。まだまだ「プリント技術」では先進国に及ばないケースはあれど、縫製技術は「十分」なほどに競争力があります。実はアメリカメーカーのTシャツというのは(アメリカ人の気質もあるだろうけど)同じサイズでも100枚並べると数%の確率で仕様に「バラつき」があります(奴らは1インチまでは『誤差』らしい)。一方、中国製にはそういうことはないわけです。
当然その背景には「日本企業による教育」があったとは思います。ですが、日本国内で縫製されているものと単価が違い過ぎるのですよ(3~5倍は違います)。
また、品質についてですが国内在庫されている「既製品」のTシャツの場合、いわゆる「卸値」で150円/枚ほどからあるんですが(白で無地)、さすがにこの価格の国内在庫の品質は知れています。
一方、これが一度の必要量が「万単位」でかつ納期に余裕があれば「中国で作る」ことで単価はもっと下がります。こういうケースの場合、「糸」から選び生地を作り(色も選べます)、縫製方法なども指定できるので「既製品」よりも品質が高く、かつ単価を下げることができます。これがけっこう驚きます。
例えば某ゲームメーカーの場合、単価は100円未満/枚で作っているケースがありました。当然間に「商社」を挟むわけですが、すでに「中国で生産」というのは「大手」だけの特別なことではなく一般的なことです。そう考えると「ユニクロ」の競争力の源泉である「低価格」というのはすでに競争力を失っているとも言えるわけです。
かなりザックリとしたお話ですがご参考まで。
参考:
勤める前に読んだ本。けっこう面白いです。